子犬の選び方

子犬を選ぶ際のポイント

子犬を新しく家族に迎え入れることを決めたのであれば、それから10年以上もの長い間、生活を共にすることになります。
長い時間をお互い楽しく一緒に過ごすことができそうな、お客様で本当に納得がいく子犬を選ぶことをおすすめします。

犬種

ワンちゃんは、犬種によって性格やサイズなどさまざまな違いがあります。
このような犬種による違いを事前に把握したうえで、自分に合った子犬を選ぶことが大事です。
ペットとして高い人気を持っている小型犬のうち、それぞれの犬種の特徴などをご紹介します。

ミニチュアダックス

性格
忠実性
警戒心の強さ

胴長短足のフォルムが愛らしい犬種がミニチュアダックス(ミニチュアダックスフンド)です。
狩猟犬として生まれましたが、友好的で落ち着きのある性格を持っています。
一方、来客時など人によく吠えますが、穴の中に入って獲物を吠え追い立て猟をしていた名残から来ています。
柔軟性を持っており、人に抱っこされても落ち着いて抱かせてくれるのも特徴です。

こうした方におすすめ

好奇心旺盛で遊び好きなので、いっしょに遊べる時間を持てる方に向いています。
医療費がかかりやすい犬種でもあるため、経済的余裕があるかどうかも判断基準になるでしょう。

トイプードル

性格
忠実性
警戒心の強さ

フワフワの巻き毛で、ぬいぐるみのようにキュートな姿を持っているのがトイプードルです。
利口でしつけもしやすく、明るく温厚で友好的な性格なのが特徴です。
躾はしやすい犬種ですが、甘やかし過ぎるとわがままになりやすくなります。
犬からの要求にすべて応じるのではなく、飼い主が主導権を握ってきちんと躾をするようにしましょう。

こうした方におすすめ

トイプードルは、活動的で遊びが大好きです。
そこで、愛犬のための運動時間が確保でき、一緒になって積極的に遊びに出掛けられるようなアクティブな方におすすめです。

チワワ

性格
忠実性
警戒心の強さ

リンゴ型の頭の形を持ち、小さな体にウルウルとした愛らしい瞳が印象的な犬種がチワワです。
体重は3kg以下と小さく、超小型犬に分類されます。動きが機敏で活発であり、負けん気が強く勇敢なところが特徴です。
ただ、神経質で臆病な面もありますので、苦手なことが多くならないように、褒めながらさまざまなことに慣れさせることが大事です。

こうした方におすすめ

超小型犬ですので室内で遊ぶ程度で運動量は足りますが、それでもおもちゃで遊んであげたり、抱っこをしたりして、充分にコミュニケーションが取れる方におすすめです。

ミックス

雑種犬とは異なり、純血種同士を交配して生まれてきた犬種はミックスと呼ばれます。
ミックスにはさまざまな犬種が存在し、トイプードルとマルチーズのミックス「マルプー」、チワワとポメラニアンのミックス「ポメチワ」、トイプードルとミニチュアダックスフンドのミックス「ダップー」などがいます。
両親の特徴を受け継ぎ、両方の犬種の性格を持っているのが特徴です。

こうした方におすすめ

純血種にくらべミックスは寿命が長く病気にも強い傾向があります。
ただし遺伝的な病気はその限りではなく、血統書もありません。
このような点に納得し末永く可愛がれる方におすすめです。

フレンチブルドッグ

性格
忠実性
警戒心の強さ

明るく社交的で好奇心旺盛。遊び好きな性格を持つのが愛嬌のある顔を持つフレンチブルドッグです。
飼い主に忠実で、一緒に遊んだり甘えたりすることが大好きなため、ひとりぼっちは大嫌いで留守番は苦手な犬種となっています。
興奮して吠えやすいので、飼い主の指示で落ち着かせられるよう躾をしておくようにしましょう。

こうした方におすすめ

遊び好きな性格を持っている犬種です。短めの散歩で充分ですが、室内でもたくさん遊ばせることができ、充分にコミュニケーションが取れる方におすすめです。

ポメラニアン

性格
忠実性
警戒心の強さ

活発な性格で、とても遊び好き。
ふわふわとした愛らしいシルエットの犬種がポメラニアンです。
そり犬をルーツに持っているので飼い主に対する忠誠心も備えており、よき家族の一員となります。
警戒しているときや興奮したときには吠えやすい傾向もありますので、落ち着いて対処できるよう、子犬の頃から他の人や犬などに慣れさせておきましょう。

こうした方におすすめ

小型犬のために電車などでの移動も簡単ですので、愛犬と一緒の遊びやお出かけをいつでも楽しみたいという方におすすめです。

ミニチュアシュナウザー

性格
忠実性
警戒心の強さ

長くて立派な口ひげと、愛嬌たっぷりの眉毛の風貌が特徴的な犬種がミニチュアシュナウザーです。
明るく活発で遊ぶのが大好きであり、飼い主の家族にも愛情深く従順であるため、よい家庭犬になるでしょう。
高い声でよく吠える性質がありますので、子犬の頃から吠えをコントロールできるよう躾けることが大事です。

こうした方におすすめ

かつて農場や牧場でも活躍していた歴史を持っていますので、毎日、朝夕30分位は散歩を欠かさないほか、ドッグランなどで走らせてあげることができる方におすすめです。

性別

同じ犬種のワンちゃんでも、性別によって性格や躾の内容に違いがあります。
オスとメスの違いを理解して、どちらの性別の子犬を迎え入れるのがいいのか検討しましょう。

オスの特徴

支配欲が強いオスは、犬同士でケンカをする可能性が高くなります。
また、同じ犬種であれば、メスよりもオスのほうが身体は大きく体重は重くなりやすい傾向があります。
身体が大きく体重が重くなれば、散歩のときに引っ張る力も強くなります。
そのため、散歩にあまり時間を取ってあげないと、運動不足から問題行動に発展してしまうこともあります。

メスの特徴

オスに比べて縄張り意識は低く、落ち着きがありおとなしい性格を持っています。
そのため、躾をしやすいという特徴を持ちます。
ただし、年に2回、発情期(ヒート期)があり、そのときには生理が始まり情緒不安定になる場合があります。
その発情期中は、ドッグランやペットホテルなどの施設の利用ができない可能性があります。

性格

ワンちゃんの性格は犬種や性別のほか、遺伝やライフスタイルによっても変化します。
同じ犬種や性別でも、人にすぐに駆け寄ってきてくれる子犬もいれば、臆病だったりマイペースだったりでなかなか駆け寄ってこない子犬もいます。
そのため、親犬の情報をブリーダーから聞いて、その子犬の将来像を予想し、自分が求めているワンちゃんなのかどうか見極めていくことも大切です。
自分のライフスタイルに対して、その子犬が最適であるかどうか、悪影響を及ぼさないかどうかをよく確認するようにしましょう。

健康状態

子犬を家族に迎え入れる前、ワンちゃんを抱っこしてみてください。
よく太って丸っこいのが子犬の健康な証拠ですので、ゴツゴツと腰骨が感じられるようでは痩せすぎということです。
また、歩くときによろめいたり、痛そうにしていたりする子犬は病気やケガの可能性もあります。

そのほか、部位別の健康状態のチェックポイントです。

健康なワンちゃんなら、適度な湿り気があります。
鼻水が出ていたり、頻繁にくしゃみをしたりするワンちゃんは健康に不安がある可能性があります。

清潔で匂いがなく、音に反応すれば健康です。
匂いがあったり、汚れていたりするするワンちゃんは健康に不安がある可能性があります。

口臭はあまりなく、ピンク色の歯茎を持っていれば健康です。
口臭がしたり、噛み合わせが極端に悪かったりするワンちゃんは健康に不安がある可能性があります。

皮膚

フケが少なく毛づやが良ければ健康です。
フケが異常に多く、毛ぶきや毛づやが悪いワンちゃんは健康に不安がある可能性があります。